メンテナンスの話題ばかりになってしまいますが(笑)、今回も修理のお話しです。
パン製造販売のお客様から「オーブンが漏電している」とのご連絡を頂き、お伺いしました。 行ってびっくり、天板4枚差し3段のオーブンの下側から水があふれ出しています。納入後20年は経過しているベテランの機械なので、給水元の弁もしっかり閉じることが出来なかった様子。直ぐに修理用の弁を閉じて水を止め、漏電の原因を探ります。下段の床板を慎重に外すと、御覧のようにヒーターが水没していました。 オーブンの床下はこのような構造になっていて、写真ではちょっと判りにくいですが、ヒーター線が水に浸かっています。バスタブ状で水が抜けるところがないので、こうなりますとコツコツ水をすくって出すしかありません。 原因はスチームを出すための給水電磁弁(写真のグレーの部品)の故障でした。水が出たままになっていた上に排水が長年の垢で詰まってしまっていたため、庫内に流れてしまったようです。 水没したヒーターを乾かし、電磁弁を交換して修理完了しました。但し、水に濡れたオーブンは乾くまでにムラ火が残るので、使用可能になるまでに時間が必要となります。売り上げに影響しますので一大事です。このように20年以上経過した機械は不具合が重なる場合が多く、すでに生産中止になっている部品もありますので、買い替えをご提案させて頂く事もございます。是非お気軽にご相談下さいませ。 【すぎむら】
by umebayashikikai
| 2012-03-14 17:52
| 修理・メンテナンス
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